ナンパ

香港ナンパ紀行

⒈プロローグ

ちょうど2年前の今日、俺は仕事で香港に来ていた。

香港のある企業と約半年に渡る交渉が成就し契約を締結する事になったからだ。

取引先は現地の富裕層で契約金額は20億円。

金額の大きさもさる事ながらプロジェクトが特殊だった事もありそのクロージングミーティングには大人数の関係者が参加した。

契約先からは関係者11名が出席したほか、日本からは私が所属する会社の役員、部長、私の3名、

それと某商社と某銀行から各3名ずつの合計20名が参加した。

14時に取引先のオフィスに関係者一同が介し、水面下で事前に合意していた契約書面の現物を再度確認しながら署名を進めていく。

そして、15時頃に無事全ての契約書への署名が完了した。同時刻、銀行口座に取引先から決済資金が着金した事の通知も受けこれをもって無事全ての手続きが完了した。

半年間に渡るプロジェクトを遂行する事ができ一気に肩の荷が降りた。

【↓契約場所からの展望】

そして、夕方は日本から来た我々の労いで取引先が好意の会食を設けてくれた。

会場はシャングリラホテルのサマーパレス。一流のレストランだ。

【↓会食会場のサマーパレス】

一人当たり、日本円で約4万円する高級中華料理が運ばれてくる。

取引先が香港の富裕層なのでこの様な場所で食事ができたが、普通の会社員である俺にとっては非日常な経験だ。

一方、そんな非日常空間で高級中華を楽しみつつも、俺の頭の中では香港で達成しなくてはならないもう一つのプロジェクトの事が頭を過っていた。

それが「香港ナンパ即」だ。

⒉香港ナンパ

香港に行く事が決まってから、①仕事の契約を無事にクローズさせる事、そして②香港でナンパ即をする事が俺の香港の2大ミッションになっていた。笑

シャングリラホテルでの会食を楽しみつつも、俺は香港でどの様に声かけをしてどんな風に連れ出すか、シミュレーションをしていた。

初香港だったので地の利は無いが、クラブ街に繰り出せばワンチャン狙えるのでは無いかと考えていた。笑

そして、21時に会食から解放された俺は、香港に駐在している友人に連絡をして「ランカイフォン(蘭桂坊)」というエリアに繰り出した。

【↓ランカイフォンの位置】

ランカイフォンは、夜景が有名なビクトリアピークと香港駅の間に位置する。

【↓拡大図】

香港は1980年代当初、西洋人が気軽に楽しめるバーやカフェがほとんどなかった。

そこで、ビジネスで滞在している西洋人が投資し彼らが楽しむ為のバーやナイトクラブなどを続々とこのエリアにオープンさせた結果、街一帯がクラブの様になっている。

【↓ランカイフォンの雰囲気】

日本で例えるとアトム前の雰囲気が渋谷駅一帯まで続いている様なイメージだ。

23時に友人と現地で合流した俺は、久々の再開を乾杯して祝った後、街の様子を見ながら現地の女性に声かけをしていく。

しかし、反応が悪い。香港の女性は全体的に警戒心が強いのだ。

英語圏なので英語で話しかけていた所、女の子から「I Can’t Speak English」と言われ「いや、英語話せるやん」と突っ込むなどして和むまではできるのだが、その後の連れ出しには至らなかった。

おそらく、香港もアジア圏である事から貞操観念は一定以上に高い事と(少なくとも日本よりは)、俺が外国人である事も彼女達の警戒心を高める要因だったのだろう。

そして、連れ出しができないまま気が付くと時刻は深夜2時を回っていた。

⒊香港の風俗(富士ビル)

俺はせっかく香港に来たのだから、絶対に中華圏の女性を抱いて帰りたいと思っていた。

しかし、街の様子と時間帯からナンパは無理だと諦め「富士ビル」へ行く事にした。

富士ビルとは、香港の風俗ビルだ。

簡単に説明すると、ビル1棟の全室が風俗嬢にテナントされており、風俗嬢は自ら部屋を賃借しワンルーム程の部屋で男性客を待ち待機している。

そして、男性客がビル内の各部屋のインターフォンを押すと、中で待機しているランジェリー姿の嬢がドアを開けてくれる。

男性客は出てきた嬢を見て、セックスしたいと思えば対価を払いその部屋に入りサービスを受けるシステムだ。

嬢の選定の為、男性が複数の部屋のインターフォンを押す事から「ピンポンビル」とも呼ばれている。

嬢は香港の女性の他に中国本土から来ている女性や、白人女性もいて多様性に富んでいる。

容姿レベルは比較高い(少なくとも俺がランカイフォンのナンパをしていた時に見かけた女性達よりも高かった)にもかかわらず、料金は約7,000円とリーズナブルだ。

【↓富士ビルの内部】

俺が撮影したものではないが、youtubeに富士ビルの動画が落ちていたので興味がある方は以下から雰囲気を感じとて欲しい。

【↓富士ビルの動画】

https://www.youtube.com/watch?v=L1Kh0Mirvpk

そして、俺は20部屋程ピンポンした後、素朴な雰囲気を醸しつつも妖艶な中国人女性の部屋に入る事にした。

部屋に入るとまずはシャワールームに案内され、嬢が俺の体を簡単に洗った後、手をつなぎベッドへ誘導された。

ベットに仰向けで寝そべる様に指示されたので応じると、嬢が手慣れた手つきでゴムをはめそのままフェラが始まった。

数分フェラをしたのち、嬢が「大きいね、入れてみたいね」と日本語で打診してくる。笑

日本とは違い挿入の有無は嬢の判断に任されている。

俺が当たった嬢はサービス精神旺盛でゴム有りながらも挿入させこちらを楽しませてくれた。

挿入中も「大きいね、すごく気持ちい」と喘ぎながら俺が興奮する様に一生懸命サービスしてくれた。

部屋への滞在可能時間は30分程度だったが、事自体は20分ほどで終了させ、残り10分で嬢の身の丈話を聞いた。

嬢の雰囲気や顔立ちは都会感のある雰囲気だったが、出身は中国の内地で出稼ぎに来ているとの事だった。

色々苦労しながらも毅然に振る舞い、卑屈な態度も取らず俺を楽しませるた嬢の器の広さにちょっとした感動を覚えた。

そんな複雑な感情を抱きつつ、時間が来たので多めのチップを残しハグをして部屋を出て、俺は深夜の4時に何食わぬ顔をしてホテルに戻り、翌朝は仕事上の関係者や上司と何食わぬ顔でモーニングをした。

⒋まとめ

スト師として香港即ができなかったのは残念だったが、中華圏の女性を抱いた事、そして短い時間ながらも嬢の身の丈話を聞けた事は俺の中で大きな経験だった。

また香港に行く機会があれば再度富士ビルに行きたいし、次回こそストナンも成功させたいと思っている。

以上、香港ナンパ紀行でした。

それではまた